巨人・菅野 自主トレ期間中のメニューに戻し仕切り直し 岡本もひたすら走り込み

[ 2020年4月5日 05:30 ]

投げ込む巨人・菅野
Photo By スポニチ

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が白紙となり、巨人は4日から1、2、3軍全ての選手が個人調整期間となった。エースの菅野智之投手(30)はジャイアンツ球場の室内練習場で捕手を立たせた投球練習。主砲の岡本和真内野手(23)はポール間ダッシュで下半身強化に取り組んだ。開幕は6月以降となる見込みで、自主トレ期間の調整に戻して仕切り直した。

 ユニホームではなく、各自がトレーニングウエア姿。報道陣の取材が自粛されているジャイアンツ球場で、エースの菅野は投球練習を振り返るコメントを球団を通じて出した。

 「感じが良かったので、(2日続けて)ブルペンに入りました。軽い調整程度ですけどね」。前日に続き、捕手が立った状態で20球。腕から始動する新フォームで丁寧に投げ込んだ。今春キャンプで初めてブルペン入りした2月2日は捕手を座らせて32球を投げた。開幕は2カ月以上先になる可能性があり、自主トレ期間中のメニューに一時的に戻した。

 1月と全く同じ練習に「リセット」したのが、主砲の岡本だ。「守備も打撃も下半身を使う。土台をしっかりするため、今年は基本に取り組む」と1月の自主トレ公開時にテーマを掲げ、練習全体の3分の1にあたる30分がランニングだった。この日も同じく右翼と左翼のポール間走を10本敢行。「バッティングはバテていなかったらやります…」と言うほど、下半身をいじめた後、室内練習場で打撃練習を行った。

 3日の12球団代表者会議で24日を目指してきた開幕は白紙となった。球団は「当面の間」としていた個人調整期間を、12日までに再設定。13日から全体練習を行うことを決めたが先行きは見通せず、選手は困難な調整を強いられている。坂本、丸、亀井、中島ら主力も各自メニューをこなし、3日まで全体練習を行ったファームのメンバーも時間をずらして「時差出勤」で個人調整に加わった。

 今村司球団社長は「コロナウイルスの感染拡大の防止。なおかつ選手の練習環境を整えること」を掲げ、原監督ら首脳陣と話し合いを重ねながら今後の方針を決めていく。「ベストパフォーマンスになるように我々は商品を用意する義務がある。開幕するときに“こんなもんですか”と言われたくない」とプロ意識を強調している。

 スポーツ界は、最大の危機とも言える「冬」に突入した。今は耐えて球春到来を待つしかない。(神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2020年4月5日のニュース