広島・田中広 遊撃争い小園の壁になる!右膝手術から2カ月半 完全復活へ「ダッシュは100%」

[ 2019年11月10日 05:30 ]

ゴロ捕球でダッシュする田中広
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 右膝半月板手術からの復活を目指す広島・田中広輔内野手(30)が9日、正遊撃手として高い壁になる意気込みを示した。廿日市市の大野練習場で復活への階段を順調に登っていた。前進ダッシュし、左右に振られながらのゴロ捕球。術後を感じさせない軽快な動きに笑みがこぼれる。

 「ダッシュは100%。左右のノックも問題ない。あとはスパイクを履いてどうか。順調すぎるくらいです」

 カーブマシン相手の打撃練習でも精力的にスイングした。中でも目を引いたのは、両足を動かさずにこなす3種類のティー打撃だ。「(軸が)ブレると強い打球が打てない。一つの試み。バランスよく下半身で打ちたいので」と汗を拭った。

 3年連続フルイニング出場を果たし、リーグ3連覇に貢献したリードオフマン兼正遊撃手。だが、右膝痛を抱えて臨んだ今季は勤続疲労が表面化し、いずれもプロ入りワーストの出場97試合、打率・193、3本塁打、27打点に終わった。

 「悔しいけど、プロはそんなに甘くない。最初から手術の選択肢もあった中で、ある程度(の成績ダウン)は覚悟していました」

 その間隙(かんげき)を突いて、小園が台頭した。19歳のドラフト1位ルーキーは、高卒とは思えない才能を攻守で披露。佐々岡監督は「競争」を掲げ、ショートの定位置争いは激化の様相を呈する。弱肉強食の厳しい世界。それでも田中広は泰然自若だ。

 「小園はいい選手。でも、僕の次にショートを守るのは彼だと思うけど、ライバルとは思っていません。僕が普通にやれば…」
 強烈な自負心。そうでないと3連覇のレギュラーは務まらない。逆に言えば、それだけ完全復活に自信があるということでもある。

 「故障する前よりも動けるイメージ。来年がすごく楽しみなところもあります」

 競争が激化すれば、それだけチーム力が上がるのは自明の理。誇り高き正遊撃手は、高い壁となって若ゴイの前に立ちはだかり、佐々岡新体制でのV奪回に貢献するつもりだ。(江尾 卓也)

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