奥川、メモ魔に!ヤクルト指名5選手が秋季C見学 アップや投内連係見て刺激「今の意識のままだとダメ」

[ 2019年11月10日 05:30 ]

メモを取る奥川(右)
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 ヤクルトからドラフト指名された5選手が9日、松山市で行われている秋季キャンプを見学した。ドラフト1位指名の星稜・奥川恭伸投手(18)は練習メニューなどをメモしながら熱心に先輩となる選手の姿を追い、合計8時間に及ぶ全メニューを見届けた。来年1月の新人合同自主トレまでに、さらなるレベルアップを誓った。

 グラブとボールをノートとペンに持ち替えた。一塁側スタンド中段に座った奥川はウオーミングアップや投内連係などを見ながら“メモ魔”と化した。

 「どういう練習をしているのかとかを書きました。今の意識のままだとダメだと分かった。もっと高い意識で生活していかないと」

 夏の甲子園では3回戦の智弁和歌山戦で延長14回を投げて23三振を奪い、9月のU18ワールドカップでもカナダ戦で7回18奪三振。即戦力としての呼び声もある超高校級右腕でも、プロとの差を目の当たりにし、大きな刺激を受けた。

 ブルペンでは2年目・大下の投球を捕手の後ろからまじまじと見つめ「プロのボールは凄いなと思いました」と驚いた。2年時から選出されているU18日本代表合宿でもメモを持参し、学校に帰ってフィードバックすることで成長につなげてきた。「練習量を上げていかないといけない」とトレーニング方法を持ち帰り、来年1月の新人合同自主トレまでの時間を大切にする。

 先月17日のドラフト会議で3球団競合の末にクジを引き当てた高津監督も初対面に「学生服だったけど、体格は18歳にしては素晴らしい。スワローズのユニホームを着てマウンドに立っている姿を早く見たい」とうれしそうに話した。来年2月の春季キャンプの1軍スタートについては「コーチ、スカウト、会社と話さないといけない」と慎重だが“金の卵”を「近くで見たい」という思いもある。

 約8時間の練習を見届けた奥川は疲れた顔を見せずに「1軍の試合で、まずは1つ勝つことが目標」と語った。濃密な一日を明日へつなげる。(黒野 有仁)

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