「鬼軍曹」小笠原コーチで日本ハムはどう変わるのか

[ 2019年11月10日 08:00 ]

栗山監督(右)と小笠原ヘッド兼打撃コーチ
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 3年連続で優勝を逃し、5位に低迷した日本ハム。チームを根本から鍛え直すことを期待されて入団し、10月30日にスタートした沖縄・国頭の秋季キャンプでは、明るい雰囲気の中でも一切の妥協を許さない「鬼軍曹」として注目を集める男がいる。前中日2軍監督で新任の小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(46)だ。

 記者はプロ野球1年目だった02年は、まだ本拠地が東京だった日本ハムを担当した。当時から小笠原コーチは看板選手だったが、新米記者が取材に行けば丁寧に対応してくれた。報道陣や裏方など周囲に関わる人間を大事する姿勢は、球界を代表する打者となっても不変。巨人担当だった08~10年は4番・ラミレス(現DeNA監督)とのタッグで相手チームを粉砕する最強の3番打者を近くで取材し、遠征先などでは食事に連れていってもらう機会も多かった。

 巨人担当時代で一番、印象に残っている言葉がある。「1試合でも試合を休んだらレギュラーを獲られてしまう、という不安が常にある。だから痛い、かゆいなんて言ってられない。日本ハム時代の先輩が全く休まなかった。俺の世代はみんなその影響を受けてると思う」。その時に挙げた「先輩」が田中幸雄と片岡篤史。ともに少々のケガはものともせず、試合に出続けた猛者だ。不動のレギュラーが、こんな意識を持って日々を過ごし、若手の高い壁となる。当時は若手だった坂本、亀井らがその背中を追いかけて成長し、現在は周囲の手本となっている。

 栗山監督も小笠原コーチに「小笠原道大(みたいな選手)をつくってくれ」と指令している。泥臭く、愚直に練習を繰り返して2120安打を放った男と記者との3度目の「縁」。チームがどう変わるのか、楽しみだ。(記者コラム・山田 忠範)

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