星稜・奥川「最後まで1人で投げ切ろうと」魂の165球!勝利の瞬間は「不思議な感覚」

[ 2019年8月17日 14:16 ]

第101回全国高校野球選手権大会11日目 3回戦   星稜4―1智弁和歌山 ( 2019年8月17日    甲子園 )

<星稜・智弁和歌山> 5回まで智弁和歌山打線を抑える星稜先発・奥川 (撮影・平嶋 理子)
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 165球を一人で投げ抜いた星稜エース・奥川。タイブレークの2イニング目となった延長14回、1死一、二塁から6番・福本がサヨナラの3ラン。一塁走者としてホームを踏むと、最後にダイヤモンドを回ってきた福本を会心の笑顔で出迎えた。「打球が上がった瞬間に抜けると思った」と奥川。「“あ、勝ったんだ”と不思議な感覚があった」と歓喜の瞬間を振り返った。

 奪った三振は6者連続を含む23。自己最速タイとなる154キロの速球と切れ味鋭い変化球で、2回戦で1イニング3塁打を放った智弁和歌山の重量打線を黙らせた。「ストレートはこれまでの試合でダントツの出来だった」と、延長に入っても150キロ超えを連発。「後半は右のふくらはぎをつりましたが、痛みは関係なく最後まで投げようと思った。絶対に最後まで1人で投げ切ろうと思った」とマウンドを守り切った。

 林和成監督も試合後は「よく投げてくれた」と感無量の表情。直球はもちろん、変化球のキレ、制球についても「1番の出来だった」とし、「集中していましたし、失投なく投げてくれました」とエースを称えた。

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