日本製鉄広畑・福井、人生初のサヨナラ打「気持ち良かったです」

[ 2019年5月24日 14:36 ]

第90回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選 2回戦   日本製鉄広畑3―2日本新薬 ( 2019年5月24日    大阪シティ信金スタジアム )

<日本製鉄広畑・日本新薬>9回、サヨナラ打を放ち喜ぶ日本製鉄広畑・福井圭祐(中央)
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 人生初のサヨナラ打で試合を決めた。9回1死満塁。日本製鉄広畑・福井圭祐捕手の足は震えが止まらなかったが、いつもより指1本分バットを短く持ってコンパクトにスイングすると、打球は遊撃手の右を抜けた。「打った瞬間に抜けたと思いました。気持ち良かったです」。あっという間にナインに囲まれ、歓喜の渦にのみ込まれた。

 相手先発は西武の榎田大樹投手を兄に持つ榎田宏樹投手。4月の東京大会ではMVPに輝くなど実績も豊富な左腕だ。初回に幸先よく2点を奪ったが、その後はゼロ行進。苦しい試合展開が続いたが、榎田が降板した9回に一気にたたみかけた。4番の西川雄大外野手が二塁打で出塁すると、1死三塁から1点もやれない相手は6、7番打者を連続で申告敬遠。「満塁策でくるだろうなと思っていた」と8番の福井圭に打順が回り「当てたら何とかなる」と力まなかったことも劇的な一打につながった。

 姫路獨協大では2部ながら4年秋に首位打者を獲得するなど活躍したが、高校時代は京都府ベスト16が最高成績。決して華々しい経歴ではないが、「趣味」と語る相手チームの観察は試合前のルーティンとして欠かさない。打者のバットの振り方から、細かいしぐさまで頭に叩き込み、試合に臨むという。

 この日は前年まで所属し、昨年のドラフトでヤクルトに入団した同級生の坂本が、翌日からオリックスとのファーム交流戦を控えサプライズで観戦に訪れ、パワーをもらった。「自分のことみたいにうれしかった。やったな!」と声を掛けられ、中学時代から「真っ黒くん」と親しみを込めて呼ばれてきた福井圭は「第1代表が一番いいけど、それにこだわらずに都市対抗出場を目指す」思い切り真っ白な歯をこぼした。

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