パナソニック・鈴木“復活”8回途中無失点 履正社後輩たちに負けん!

[ 2019年4月27日 14:10 ]

社会人野球・JABA京都大会 予選Dブロック   パナソニック 1―0 ニチダイ ( 2019年4月27日    わかさスタジアム京都 )

<パナソニック・ニチダイ>パナソニックの鈴木は7回1/3を無失点で勝利投手
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 パナソニックの鈴木佳佑投手(25)が7回1/3を無失点に抑え、チームの初戦勝利に貢献した。

 「先頭打者を出してしまったことは反省材料ですが、真っすぐもカーブもスライダーも良かった。両サイドをうまく使って投げられたと思います」

 本塁から左翼方向へ吹く強風を計算に入れ、フライを打たせないように細心の注意で投球。散発の4安打を許したが、すべて単打だった。

 3年目に懸ける思いが実を結びつつある。奈良学園大ではエースとして4年春の全日本選手権で4強入り。輝かしい実績を引っさげて入社したパナソニックでは壁に当たった。

 「社会人の打者からは、簡単に三振が取れない。決め球の重要性を痛感しました」

 得意のツーシームは見逃され、振っても空振りではなくファウルにされてしまう。苦しくなり、真っすぐ頼みで打たれるパターンを繰り返した。2年間はチームに貢献できなかった悔しさもあり、今年は体づくりから取り組んだという。
 「腕の振りと、全部のベクトルを捕手に向けることを意識しました」

 投球に力強さが戻り、ツーシームも決め球と言えるだけの鋭さを増した。田中篤史監督(38)も「大学で実績もあるし、結果が出て欲しい選手の1人。本人も独り立ちしないといけないという思いだったと思う」と目を細めた。

 履正社の1年後輩にあたる大阪ガス・阪本大樹投手、Honda・東野龍二投手らが結果を残していることも励みになっている。

 「自分は阪本や東野の後に投げる4番手だった。後輩に負けたくないですね」

 今年から投手リーダーを務める右腕が、監督やチームメイトに恩返しの投球を続けていく。

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2019年4月27日のニュース