ロッテ岡田、涙の引退式 「本塁打打ったことないが10年間できた」名手の誇りにファン拍手

[ 2018年10月8日 17:38 ]

パ・リーグ   ロッテ1―6ソフトバンク ( 2018年10月8日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>引退試合で3安打を放った岡田(撮影・森沢裕)
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 今季限りで引退するロッテの岡田幸文外野手(34)が8日、引退試合となる本拠地でのソフトバンク戦に「1番・中堅」で先発出場し、5打数3安打と大活躍を見せた。第2打席まで凡退し、野手として単独ワーストとなる59打席連続無安打となったが、第3打席から意地の3打数連続安打を放った。

 16年10月4日の楽天戦(QVCマリン)の第4打席で美馬から三塁打を放って以来、57打席連続で安打が出ていなかった岡田。第2打席まで凡退し、野手としては桜井輝秀(南海)が77〜78年に記録した58打席連続無安打のプロ野球ワースト記録を更新したが、直後の第3打席から3安打猛打賞。盗塁も決め、ファンを沸かせた。

 試合後の引退セレモニーで岡田は「正直、こんな日が来るとは思いませんでした。ただがむしゃらにボールを追いかけ、グラウンドを駆け回るプレーをしてきました」と10年間を回顧。プロ入り以来2451打席本塁打なしのプロ野球記録も持つが、「ホームランを打ったことがありません」と観客を笑わせた後に「だけど10年間プレーできました」と守備の名手としてのプライドをのぞかせると、ファンからは大きな拍手が起きた。

 最後には「良いときも悪いときも熱い声援をくださったファンの皆様本当に感謝でいっぱいです。きょうでユニフォームを脱ぎます。マリーンズはまだまだ強くなります。これからもマリーンズをよろしくお願いします」とファンにあいさつ。井口監督、家族から花束を受け取り、目に涙を浮かべながらナインと別れの握手。最後は「エリア66」と称された守備位置のセンター付近で胴上げされた。

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