残り4戦全勝しないと…阪神 17年ぶり最下位危機

[ 2018年10月8日 08:55 ]

セ・リーグ   阪神0―6ヤクルト ( 2018年10月7日    神宮 )

<ヤ・神>ブルペンに連絡する香田投手コーチ(右)と首をひねる金本監督  (撮影・大塚 徹) 
Photo By スポニチ

 崖ぷっちに立たされた。阪神はヤクルト相手に惨敗を喫し今季77敗目。8日のヤクルト戦を含めた残り4試合で1敗すれば、直接対決で負け越している5位・中日を上回ることができなくなり、2001年以来、17年ぶりの最下位が確定する。

 そんな苦しいチーム状況を如実に物語るかのように、猛虎はこの日も投打がかみ合わなかった。先発・岩貞は4回4失点降板。打線もあまりに無抵抗だった。助っ人のナバーロ以外は全員20代という若虎中心のオーダーが精彩を欠いた。4回までは、わずか1安打に封じられ、5回から7回までは3イニング連続で併殺打を記録し好機を逸した。終わってみれば散発5安打。今季14度目の零敗を食らった。ヤクルト戦に限れば、96年に15連敗して以来の9連敗となった。

 とはいえ、決して手を抜いているわけではない。だから金本監督も「(攻撃は)淡泊には見えなかったけど。それ(併殺打3つ)はもう、しようがないから。(自分が判断して試合に)出しているわけですから」と失敗を責めることはなかった。ただ、一つ、若虎に注文を出した。

 「若い選手が多いんだから、なんとかするという気持ちというかね。もっとアピールしないと。はつらつとギラギラしてプレーしてほしい。野球は失敗をするスポーツだから。失敗が多いスポーツですから。(3割打者でも)7回はアウトになるんだから。それを恐れずね。自分をもっとアピールする姿を見たいけどね。そういう姿を見せてほしい」

 指揮官が求める姿とは、たとえば8回に代打出場した板山だ。その時点で6点ビハインド。試合の大勢は決していたが、そんなことは関係ない。一塁へのヘッドスライディングで二塁内野安打を勝ち取った。今季の戦いは事実上、終わっているが、来季に向けた戦いはすでに始まっている。残り4試合。来季の巻き返しを期す金本阪神に、消化試合など1試合もない。(惟任 貴信)

続きを表示

2018年10月8日のニュース