阪神・糸原151安打 2年目まで到達は05年鳥谷以来

[ 2018年10月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―6ヤクルト ( 2018年10月7日    神宮 )

<ヤ・神>8回、糸原は猛打賞となる右前打を放つ(撮影・成瀬 徹)    
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 ため息しか生み出さなかった阪神打線のなかで、糸原が孤軍奮闘した。チーム唯一の複数安打となる3安打を放って今季の安打数は151。球団で入団2年目までに150安打以上記録するのは05年鳥谷(159安打)以来となった。

 「1打席目にラッキーなヒットが出て、そこから2本。今日は、良い形で打てたと思います。数字は見ないようにしているので。シーズンが終わってから振り返りたい」

 初回、先頭で石川から放った一、二塁間へのゴロを捕球した山田哲がボールを握り替えるのに手間取る間に一塁を駆け抜ける内野安打。6回先頭では、2番手の右腕・大下の直球を叩き、150本目の安打をライナーで右前に弾ませた。3本目は8回2死一塁から近藤の低めスライダーを右前に弾きかえした。

 厳しいヤジがスタンドから飛び交う試合後も、糸原だけには温かい声援が送られた。ここまでチーム唯一となる全試合出場を果たしている。Bクラスの大きな要因となった攻撃陣のなかで、数少ない収穫と言っていい。「残り試合、しっかり仕事ができるように」。シーズン完走という、これ以上ない経験値を得るために、目の前の戦いに全力を尽くし、最後まで戦い抜く。(巻木 周平)

 《05年鳥谷以来》糸原(神)が3安打を放ち、今季13度目の猛打賞。安打数を151本に伸ばしたが、阪神で入団2年目までにシーズン150本をクリアしたのは、49年別当薫(184本)、67年藤田平(154本)、99年坪井智哉(161本)、05年鳥谷敬(159本)がいずれも2年目にマークして以来13年ぶり。

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2018年10月8日のニュース