福留祭や!3打点!14号2ラン!4安打!阪神鬼門マツダで20安打13点

[ 2018年9月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神13―3広島 ( 2018年9月6日    マツダ )

<広・神>6回無死一塁、福留は右越え2ランを放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神は6日の広島戦で金本政権最多となる20安打の猛攻を見せ、13―3で圧勝した。14号2ランを含む4安打3打点と大暴れした福留孝介外野手(41)が打線をけん引。鬼門だったマツダスタジアムでは2年ぶりのカード勝ち越しを決め、2試合連続の2桁得点も4年ぶりとなった。試合のなかった3位・巨人とは1ゲーム差に迫った。

 鮮やかなアーチが鯉にトドメを刺した。6―0の6回無死一塁。相手投手が左腕・飯田に代わっても、福留のバットは鳴り止まない。3球目の直球を完ぺきに振り抜いた一撃は右翼スタンド中段に着弾。赤く染まった鬼門のファンを黙らせた。

 「初戦がああいう形(サヨナラ負け)になったけど、その後、みんなで切り替えていい試合ができたと思う。(敵地の広島戦は)難しいかもしれないけど、一人一人が考えてやってくれているし、こういうゲームができて良かった」

 金本政権最多の20安打の猛攻の中心にいたのは、やはり頼れる主将だ。3回の中前打から4打席連続安打。7回2死一、二塁で中前適時打したところで役目を終え、虎党の拍手と歓声を浴びながら代走の伊藤隼と交代した。自身今季初の4安打には「そういう時もあるでしょ」と涼しい顔だった。

 “リミッター”を解除しても頼もしさは変わらない。これまで週に1、2試合の休養日を設けてきたが、この3連戦前に金本監督が「残り試合、全部行ってもらうつもりでね。“少々無理しても行くぞ”とは伝えている」と発言。予告通り、延長12回の死闘となった4日の初戦にフル出場するなど、3戦とも先発した。疲労を感じさせるどころか、圧倒的な存在感で首位チームを威圧し続けた。

 前のカードの甲子園でのDeNA戦でも第2、3戦と連続猛打賞の大活躍。日曜日の第3戦はナイターだったが、翌月曜日が小学校に通う2人の子どもの始業式だったため、午前7時前に起きて送り出した。「2度寝してから広島入りしたよ」と父親の顔で笑ったが、41歳になっても体力はまだまだ常人の比ではない。

 マツダスタジアムでのカード勝ち越しは16年4月以来。久々の美酒に金本監督は「やっぱり自信にしてほしいですね。個々の自信が、チームとしての自信になるから」と目を細めた。打率も・292まで引き上げ3割も視野に。そんな福留が引っ張る打線は、2戦連続2桁得点と絶好調。まずは1ゲーム差に迫った3位・巨人をとらえ、1つでも上位へと突き進みたい。(山添 晴治)

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2018年9月7日のニュース