阪神・才木 コイ斬った 自己最多タイ毎回9K、完全アウェー初のマツダで躍動

[ 2018年9月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神13―3広島 ( 2018年9月6日    マツダ )

<広・神>5回2死二塁、野間(奥)を空振り三振に仕留める才木(撮影・北條 貴史)
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 19歳とは思えない風格で王者を圧倒した。阪神・才木が大量援護を力に6回1失点で5勝目をマーク。強力打線相手に物おじしない、堂々たる124球だった。

 「野手の方々が点を取ってくださったおかげで、楽に投げることができた。野手の皆さんのおかげです」

 謙虚なコメントで振り返っても、投球では打者を見下し、ねじ伏せた。4回まで85球を要しながら1安打無失点。要所を締めリズムをつかむと、大量6点の援護を受けた5回はピンチとアクシデントにも慌てなかった。

 先頭の田中に左中間二塁打を許し、続く磯村への2球目。空振りを奪った直後に右足に異変を訴えた。ベンチ裏へ下がり、治療のため一時中断。「つりそうになった。トレーナーさんが素早く処理してくれたおかげです」。大事には至らずすぐにマウンドへ戻ると、磯村、バティスタ、野間を3者連続三振。いずれも最後は高めの直球でバットに空を切らせ、反撃ムードを摘んだ。6回、丸に浴びたソロアーチが唯一の失点。自己最多タイとなる9三振を奪い、4回途中4失点KOされた前回対戦の屈辱を晴らした。

 初体験のマツダスタジアムの大歓声にも、「自分が応援されてるように感じました(笑い)」と言ってのける強心臓。実は、その強みを再確認する「あの試合」が無ければこの日の快投は生まれなかった。分岐点は4戦連続勝ち星なしで迎えた8月22日の中日戦。1軍生き残りの「ラストチャンス」ともささやかれた背水の陣で、7回2失点に封じ4勝目を挙げた一戦だ。

 「モチベーションの問題。“ダメなら次は無い”と言い聞かせながら投げていて、思い出したんです。“追い込まれた時に力を出せるタイプ”だと」

 長所を確認したことで一皮むけた。「次からは仮にラストチャンスじゃなくても、そう言い聞かせて投げます」。あえて自らを追い込み上がった敵地で、貫禄の投球。無論、ラストチャンスなわけがない。(巻木 周平)

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