西武の“背番号3”を引き継いだ男 森慎二さんの死の後に転職を決断する言葉

[ 2018年9月7日 22:40 ]

西武時代の玉野氏
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 1996年当時、巨人へ移籍した清原和博氏から“背番号3”を受け継いだ玉野宏昌氏(40)が、7日放送のTBS「爆報!THE フライデー」(金曜後7・00)に出演。森慎二元西武投手コーチの急死を受け、人生が大きく転換したことを告白した。

 玉野氏は96年にドラフト1位で西武に入団。空いた“背番号3”を継承した。しかし、プロの世界は甘くはなく、ほとんどが2軍暮らし。そんな玉野さんを叱咤激励してくれたのが、同年のドラフトで2位入団し、抑えとしても活躍した森さんだった。

 玉野氏はプロ9年目で戦力外通告。家族を養うため、運送会社や紙製品の販売会社など職を転々とした。苦しい時代に相談に乗ってくれたのが森さん。「人生後悔のない決断をしろよ」といつも励ましてくれた。

 17年6月、体の不調を訴えた森さんが数日後に息を引き取った。森さんの訃報を聞いた玉野氏は死を受け入れられず、酒を飲んでは現実逃避の日々。自暴自棄になっていたところ、不思議な出来事が起こった。

 新しい仕事のことで自宅へ訪れた担当者の名前が「森」、その担当者が発した言葉が「後悔のない決断をしてください」だった。森さんを思い起こさせる言葉に、転職を迷っていた玉野氏は運命を感じ、生命保険会社への転職を決意したという。

 玉野氏は「森さんにもう1度会うことがあったら、次は怒られないように(したい)」と固く心に誓った。

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