阪神ナバーロ　代打でチーム初安打「幸運にもヒットになってくれた」

セ・リーグ   阪神０―２巨人 （ 2018年8月24日    東京Ｄ ）

６回無死、代打・ナバーロは中前打を放つ（撮影・岩崎　哲也）
Photo By スポニチ

　ドーム内のざわめきを、阪神・ナバーロがひと振りでかき消した。０―２の６回。先頭で秋山の代打で登場すると、これまで無安打投球を許していたメルセデスの初球、１３６キロ直球をコンパクトに捉えて二遊間を破る中前打で、チーム初安打を記録した。

　「代打は難しいから、結果よりも内容を、と思っていたよ。幸運にもヒットになってくれたという感じだね」

　次打者の植田が送りバント失敗（記録は投ゴロ）するなど後続がチャンスをつぶし得点に結びつかなかったが、屈辱を阻止する一打。左翼席に陣取る虎党を、この試合初めてバットで沸かせた。

　「たられば」は禁物でも、スタメンなら…と想像してしまう。メルセデスとの前回対戦ではチーム唯一の２安打を記録していた。「ヒットを打ったのは頭にあったけど、また別と考えて打席に入ったよ」と自然体を強調したが、メルセデス側に、心の余裕ができたとしてもおかしくない。

　自身は３試合連続安打で打率は・２８０。堅実に結果を残す助っ人に今後も期待だ。（巻木　周平）