智弁和歌山・高嶋監督勇退―「大阪桐蔭を倒せなかった…」

[ 2018年8月25日 11:39 ]

勇退会見で中谷新監督(左)と握手する高嶋総監督(撮影・後藤 正志)
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 春夏の甲子園大会で歴代最多68勝を誇る智弁和歌山の高嶋仁監督(72)が25日、同校で午前10時から記者会見を開き、勇退することを発表した。今後は名誉監督として、後任の中谷仁氏(39)をサポートする。

 高嶋監督は海星(長崎)で2、3年時に夏の甲子園に出場。日体大を経て1972年、智弁学園(奈良)の監督に就任。春2度、夏1度の甲子園出場へ導いた。80年に兄弟校の智弁和歌山に移り、創部2年目の無名校を春12度、夏23度出場の強豪に育て上げた。甲子園大会の初優勝は94年春。夏は97年と00年の2度全国制覇を果たしている。

 今夏の100回大会は初戦で近江に敗れた。高嶋氏は「48年間、高校野球に携わり、いずれは辞める時期がくる。それがたまたま今だった。やはりノックが思うようにできなくなったのも大きな要因の一つ」と話した。打倒・大阪桐蔭に執念を燃やしてきたが「悔いが残るのは大阪桐蔭を倒せなかったこと。これからは中谷監督に引き継いで欲しい」と望みを託した。

 後任の中谷仁新監督は気持ち新たに決意を表明。「プレッシャーと不安しかない。智弁野球、スタイルは高嶋先生の人生そのもの」と神妙な面持ちで決意を語った。

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2018年8月25日のニュース