ハム中田、平成生まれ初の通算200号「連敗止まったことが一番」

[ 2018年8月25日 08:44 ]

パ・リーグ   日本ハム7―1楽天 ( 2018年8月24日    札幌D )

8回2死、通算200号本塁打を放った中田(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは24日、札幌ドームで行われた楽天戦で投打がかみ合って快勝。連敗を5で止め、わずか1日で自力優勝の可能性が復活した。「4番・一塁」で先発出場した中田翔内野手(29)が8回に平成生まれでは初となる200号本塁打をマーク。頼れる主将がバットで再びチームを上昇気流に乗せる。

 記念の一撃は、いつも支えてくれているファンへの感謝の気持ちだった。ダイヤモンドを一周して通算200号の記念ボードを受け取った中田は、スタンド全体に見えるように高々と掲げてみせた。

 「自分の一発なんかより、連敗が止まったことが一番。でもホームのファンにはいつも助けられているので、札幌ドームで打てたことはよかったと思う」

 平成生まれでは初の大台到達となる一発は8回に生まれた。近藤が投じた144キロ直球を強振。決して甘いコースではなかったが、芯で捉えた打球はあっという間に左中間フェンスを越えた。5回には清宮の犠飛で三塁からヘッドスライディングで生還。主将となった今季は献身的なプレーが増えた29歳は「意地でも勝ちたかった。1点を取りにいく姿勢を見せなければいけない」と胸を張る。

 チームは前日23日のソフトバンク戦で今季ワーストの5連敗を喫して3位に転落。自力優勝の可能性も消えた。負けられない一戦で主砲が一発を放つなど、打線がつながり快勝。首位の西武が敗れ、再び自力優勝の可能性が復活した。栗山監督は「勝ち続けるしかない」と気を引き締め、中田については「俺にとって翔は特別。ここから加速するはず」とさらなる奮起に期待した。

 まだまだ首位と7・5ゲーム差。ここ5試合で3度のマルチ安打を記録している中田は「瀬戸際でしんどい状況だけど、最後までみんなで上を向いてやる」と誓う。道は険しいが、決して諦めない。ファンとともに奇跡の大逆転優勝を目指す。 (山田 忠範)

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2018年8月25日のニュース