大谷9・4にも復帰登板 実戦形式で安打性1本 28日“最終テスト”

[ 2018年8月24日 05:30 ]

試合前の練習中に笑顔を見せる大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が22日(日本時間23日)、右肘の故障以来2度目となる実戦形式の練習に登板し、2回32球を投げて安打性の当たりを1本に抑えた。27日(同28日)に予定される3度目が最終テストとなる見通し。全て順調に行けば、早ければ9月3日(同4日)の敵地でのレンジャーズ戦で投手復帰する。

 ダイヤモンドバックス戦前のフリー打撃で特大弾を連発した後、大谷が取材対応し、投手としての現状を冷静に説明した。

 「おととい(20日)の続きで今日も投げてみて、良かったんじゃないかなと思う。引き続き投げられた、ということが良かった」

 その約2時間前。試合が行われるチェース・フィールドから車で20分ほど離れたテンピの球団施設で、20日同様、非公開の下、実戦形式の練習に登板した。味方の攻撃を想定して休憩を挟む「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるメニュー。ブルペンで25球を投げた後、左右で計7打席に入ったマイナーの2選手を相手に2回32球を投げて1安打、6三振を奪った。結果自体は「(打者が)10代の選手なので」と気に留めていないが、感触については「悪くない」とうなずいた。

 報告を受けたマイク・ソーシア監督も「全てが良かった。投げ終えた後の状態も問題ない」と笑顔。「回復状況を確認しながら」と前置きした上で、24日(日本時間25日)のブルペン投球を経て27日(同28日)に3回45〜50球をメドに、3度目の実戦形式に臨むプランを明かした。

 指揮官は「何球が必要かではなく、準備ができた時が戻る時だ」とし、球数を公式戦並みの100球程度まで増やすことにはこだわらない。打者出場を続ける大谷は、マイナーでのリハビリ登板を行わないため、順調に行けば、27日が最終テストとなる。ここから中6日で9月3日(同4日)のレンジャーズ戦での投手復帰が最速のシナリオとなる。

 大谷は20日の練習で、直球が95マイル(約153キロ)を計測していたことを明かした上で「メジャーリーグの雰囲気の中で投げるのと強度的には違う。試合通りの強度ではない」と、さらに球速が上がることへの手応えも語った。ラスト1カ月での二刀流復帰へ、いよいよ最終段階に入る。

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2018年8月24日のニュース