広島、連弾サヨナラでM24!丸&誠也で大逆転 1年前の悪夢払しょく

[ 2018年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9―8ヤクルト ( 2018年8月23日    マツダ )

9回、サヨナラ本塁打を放ち、ガッツポーズの鈴木(撮影・坂田 高浩)
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 広島・緒方監督の言葉が「超ミラクル勝利」を端的に物語っていた。「数々の試合を経験してきた中でも一番の思い出になる」。土壇場9回に丸の同点3ランが飛び出し続く鈴木が劇弾。最大7点差を逆転する今季6度目のサヨナラ勝ちで優勝マジックを24とした。

 4回終了時点で0―7。諦めない姿勢で8回までに5点を返し3点差で迎えた9回。1死から野間の遊撃ゴロがリクエストで判定が覆りバティスタの中前打で一、二塁とすると、ここまで無安打だった丸が1ボールからヤクルト守護神・石山の直球をバックスクリーン左に運ぶ起死回生の28号同点3ランだ。

 続く鈴木は地鳴りのような歓声に身を任せた。2ボール1ストライクから4球連続できたスライダーを振り抜くと、打球は左翼席に吸い込まれた。24号ソロは自身4本目のサヨナラ本塁打。興奮を隠すことなくお立ち台で決めぜりふの「最高でーす!」を何度も絶叫し、喜びを表現した。

 1年前の8月23日。横浜スタジアムで右翼フェンス際の飛球に飛びつき着地した際に右足首骨折。実は、この日も丸とアベック弾を放ち過去12度ある競弾で唯一黒星がつく不幸が重なった日。自らのバットで苦い記憶を振り払い「4番は還すのが仕事。常に集中して打席に入っている」と話せば、同点弾の丸も「苦しい展開の中でのワンチャンス。なかなかない試合をモノにできたのはチームの力」とうなずいた。

 7点差以上の逆転勝利は04年6月27日の横浜戦以来。悪夢から、ちょうど1年は決して偶然ではない。 (河合 洋介)

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2018年8月24日のニュース