パナ吉川、JABA規定抵触も 都市対抗前にメジャーと接触?

[ 2018年8月24日 06:10 ]

パナソニック・吉川峻平投手
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 社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は23日、ジャカルタ・アジア大会代表を辞退したパナソニック・吉川峻平投手(23)について、大リーグ挑戦の意向を持っている同投手が、JABAの登録規定に抵触する可能性があることを明らかにした。パナソニック野球部が、同投手にこれまでの経緯を確認し、辞退を申し入れた。

 パナソニック野球部は事実関係を調査中としている。JABAも「可及的速やかに報告を求めた。それを見た上で判断したい」としているが、複数の関係者によると、今月までにメジャー球団と事前に接触したとの情報だ。JABAの規定では、所属選手とメジャー球団との入団交渉は7月の都市対抗終了後から可能で、プロ野球ドラフト会議の後でなければ契約できない。吉川は都市対抗以前に接触したとみられ、規定違反に問われる可能性が高い。

 今秋ドラフト1位候補にも挙がっていた最速148キロ右腕には、ダイヤモンドバックスが獲得に興味を示しているもようだ。パナソニック関係者も「挑戦する意向があり、日本のプロ野球を経由せず行くことになると思う。(先方と)契約を結ぶ意向」と話していた。ドラフト候補の注目選手が直接メジャー入りしたケースは、08年秋にレッドソックス入りした田沢純一投手(エンゼルス傘下マイナー)がいるが、今回の問題は、同じような形でメジャー挑戦を目指す今後の選手に大きな影響を与えそうだ。

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2018年8月24日のニュース