阪神・金本監督、敗戦も前向き 梅野のスクイズ称賛「良い点の取り方できた」

[ 2018年8月24日 08:18 ]

セ・リーグ   阪神3―4中日 ( 2018年8月23日    ナゴヤD )

6回無死一、三塁、スクイズを決めた梅野(左)を迎える金本監督(撮影・椎名 航)
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 低めを突いてくる吉見に適応した攻撃だった。阪神打線は全て単打で9安打を放ち、3得点。適時打はなく、セーフティースクイズと2つの内野ゴロで、コツコツと加点した。

 まずは2回。糸井、ナバーロの連打などで1死満塁の先制機を築くと、8番・梅野が、吉見がカウント2―2から投じた低め変化球に食らいついた。バットの先で当てた三塁への弱いゴロとなり、糸井を生還させた。

 「全部が全部、ヒットで(点を)取れるほどうまくいかない。なんとかバットに当てれば、と思っていた」

 地味でも着実に1点をもぎ取ると、続いては追いつかれた直後の5回だ。1死一、三塁で福留のニゴロを高橋がファンブル。その間に三塁走者・メッセンジャーが生還し、勝ち越しに成功した。

 再び同点とされて迎えた6回には、梅野が1球で小技を決めた。無死一、三塁からの3球目、セーフティースクイズを一塁前に転がし、伊藤隼を勝ち越しの本塁へ迎え入れた。

 「ああいうところで自分の仕事を。(ベンチの指示に)一発で回答できて良かった」

 金本監督も「欲を言えばそうですけど」と悔やんだように、再三の好機で3点に止まったことは敗因の一つ。ただ、それ以上に打てない中でも3点を“ひねり出した”事実こそ評価に値する。

 「まあ、スクイズを一発で決めたり、梅野が食らいついてボテボテを打ってくれたりとか。タイムリー(ヒット)はなかったけど、良い点の取り方はできたと思う」

 決して悲観すべき状況ではない。今季初のサヨナラ負けにも指揮官は前を向いた。(巻木 周平)

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2018年8月24日のニュース