パナソニック 吉川の規定抵触発表 都市対抗前にDバックスと接触し入団契約書も交わす

[ 2018年8月24日 19:27 ]

メジャー挑戦の意向を持つパナソニック・吉川
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 パナソニック野球部は24日、公式サイトで吉川峻平投手(23)が都市対抗以前にダイヤモンドバックスと接触し、入団契約書を交わしていたことを発表した。

 今秋ドラフト1位候補にも挙がっていた最速148キロ右腕は大リーグ挑戦の意向を持っており、ダイヤモンドバックスが獲得に興味を示しているとされていた。

 吉川はジャカルタ・アジア大会代表を辞退。社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は23日、同投手が、JABAの登録規定に抵触する可能性があることを明らかにしていた。

 パナソニック野球部は「弊社野球部員である吉川選手の日本野球連盟登録規程への抵触に関する調査結果についてご報告をさせていただきます」とし、登録規程第15条1項※1の抵触について「都市対抗野球大会以前より入団交渉先であるダイヤモンドバックスと接触している事実を確認しました」、さらに登録規程第22条2項※2の抵触について「加盟チームへ登録抹消届を提出する以前に交わした書類がダイヤモンドバックスとの正式な入団契約書であるという事実を確認しました」と発表。日本野球連盟に報告をしているとし、「皆様には多大なるご迷惑をお掛けしたことを深く反省しお詫び申し上げます」と謝罪した。

 ドラフト候補の注目選手が直接メジャー入りしたケースは、08年秋にレッドソックス入りした田沢純一投手(エンゼルス傘下マイナー)がいるが、今回の問題は、同じような形でメジャー挑戦を目指す今後の選手に大きな影響を与えそうだ。

 ※登録規程第15条1項 競技者は、日本プロフェッショナル野球組織が行なう選択会議の日から翌年度の都市対抗野球大会の終了の日までの期間、プロ球団と交渉することはできない。

 ※登録規程第22条2項 加盟チーム競技者がプロ球団と契約を締結する場合は、その締結日以前に退部し、速やかに登録抹消届を提出しなければならない。

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2018年8月24日のニュース