DeNA東、巨人戦3戦3勝!“ハマのGキラー”7回零封8勝

[ 2018年8月24日 07:43 ]

セ・リーグ   DeNA6―0巨人 ( 2018年8月23日    横浜 )

8勝目を挙げた東(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 最後の力を振り絞った。DeNAのドラフト1位左腕・東は7回、先頭の亀井をこの日の最速タイの149キロ直球で見逃し三振。続く山本を二飛、代打マルティネスを左飛に打ち取り、散発4安打無失点に封じた。7月20日の阪神戦以来、約1カ月ぶりの8勝目に「凄く長かったので、改めて勝つ喜びを感じた」と笑みがこぼれた。

 「ハマのGキラー」が本領発揮だ。巨人戦はデビューから2戦2勝、防御率2・13と相性抜群。さらにホームで5勝2敗、防御率2・60と好成績を残していたことから、ラミレス監督は当初の予定より登板間隔を1日縮め、中5日で新人左腕をぶつけた。東は「正直、体は疲れていた」と言うが、データ通りの快投で期待に応えた。

 勝利から遠ざかっている間に、モチベーションが上がる出来事があった。母校・愛工大名電が今夏の甲子園に出場。居ても立ってもいられず、7月末の休日を利用して、日帰りの弾丸日程で母校を訪問した。恩師の倉野光生監督が97年に就任して以降、同校は夏の甲子園未勝利で、3年生エースの秋山に「監督さんに1勝をプレゼントしてほしい。頑張って」と思いを託した。

 愛工大名電は11日の初戦で白山(三重)に勝利し、30年ぶりの夏1勝を挙げた。テレビ観戦した東は「こんなにうれしいとは思わなかった。自分も頑張らないといけないと思いましたね」と大きな刺激を受けた。この時期から調子も上がり、持ち前の球速と制球力を取り戻していった。

 新人が巨人戦で初登板から3戦3勝を記録したのは、1961年の権藤博(中日)以来57年ぶり。球団初の快挙で「その記録は知っていたので、うれしいです」と誇らしげだった。入団時からの目標だった2桁勝利&新人王も射程に入った。低迷するチームを8カードぶりに勝ち越しに導き「目の前の試合に必死に取り組んでいくだけ」と頼もしかった。(重光 晋太郎)

続きを表示

2018年8月24日のニュース