ソフトＢ６連勝で２位！今宮勝ち越し打　柳田ダメ押し打

パ・リーグ   ソフトバンク６―２日本ハム （ 2018年8月23日    東京Ｄ ）

試合後ベンチで今宮（左）とグータッチする工藤監督（撮影・　久冨木　修）
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　ソフトバンクは２３日、日本ハムを６―２で破り、今季最長に並ぶ６連勝、貯金を今季最多７とし、約３カ月ぶりに２位に浮上した。２―２の８回に今宮健太内野手（２７）が勝ち越しの中越え２点二塁打を放ち、柳田悠岐外野手（２９）がダメ押しの２点二塁打。前夜の９回逆転勝ちに続く終盤の集中打は執念を感じさせた。勢いに乗り、２４日からの３連戦は首位・西武を本拠地ヤフオクドームで迎え撃つ。

　最大７ゲームもあった日本ハムとの差をひっくり返した。前夜に続く終盤の猛攻は８回だ。上林の意表を突くセーフティーバントから１死一、二塁。２死後に打席に立った今宮がトンキンの初球カットボールを思い切り振り抜いた。打球はやや前寄りに守っていた中堅手・西川の頭上を越えていく。勝ち越しの２点二塁打だ。

　「何が何でも初球から迷いなくバットを振ろうと思っていた」

　昨季は打率・２６４、１４本塁打、６４打点と主要３部門で全て自己新をマーク。一層の飛躍を誓った今季は右肘痛の影響もあり、納得のいく打撃ができず、離脱した時期もあった。「迷惑をかけたので、チームの勝利に貢献するだけ」。強い思いをバットに乗せている。前カードのオリックス戦は３戦目の１９日、同点の９回に決勝２ラン。その一方で前日２２日は３つの犠打を決めた。状況に応じ、求められる働きを着実にこなしている。

　３試合連続で２桁安打していた好調な打線は止まらない。なおも２死一、二塁、柳田が右中間へ２点二塁打を放ち、一気に試合を決めた。「良い追加点になって良かった。みんなが調子良い。（今宮）健太が打って、良い勢いで打席に立たせてもらった」と納得の表情だ。

　今季最長に並ぶ６連勝で、貯金を今季最多７とした。工藤監督は「常にビッグイニングをつくってくれる打線は心強い。１点に対する集中力があるように感じる。“絶対に勝つんだ”という思いでやってくれている」と目を細めた。上位２チームを是が非でも叩きたかった６連戦。そのミッションの前半を完璧に成し遂げた。

　２４日から本拠地で迎え撃つ首位・西武とはまだ８ゲーム差。「まず、日本ハムさんに３連勝して、西武戦で流れに乗っていけると思う」と今宮。西武にも３連勝すれば“奇跡”の逆転優勝もあり得る。そう信じて決戦に臨む。