ハム宮台、及第点5回途中2失点 東大出身投手51年ぶり先発で粘投91球

[ 2018年8月24日 06:30 ]

パ・リーグ   日本ハム2―6ソフトバンク ( 2018年8月23日    東京D )

2回2死二塁、中前適時打を浴びる日ハム・宮台(撮影・白鳥 佳樹)
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 手応えもある。反省もある。日本ハムのドラフト7位・宮台がプロ初登板初先発。東大出身の左腕は最速144キロの直球を軸に攻め、91球で6四死球を与えながら4回2/3を4安打2失点と粘った。

 「プロのマウンドは雰囲気が凄かったし緊張感もあったけど、開き直って投げた。次は結果を求めて初回から良い球を投げたい」

 東大出身では67年の中日・井手峻以来51年ぶりの先発登板。初回2死一、二塁では「いいところに落ちてくれた」という得意のチェンジアップで松田宣から空振り三振を奪った。2回に2点を先制されたが、その後は得点を許さない。味方が一時同点に追いつき、黒星も消えた。東大出身では65年大洋(現DeNA)の新治伸治以来の先発勝利は手にできずも、神奈川に住む両親や友人らも駆け付けた中で必死に投げた。

 東大法学部で文武を両立させ、東大では6人目のプロ入り。高校時代からの座右の銘「もっとも困難な道に挑戦せよ」を体現した。2月のキャンプで腰痛を発症して出遅れたが、7月からは先発を任されてイースタン・リーグ12試合で3勝1敗、防御率4・97。上位争いの中で先発に抜てきした栗山監督は「よく投げた。次もチャンスはある」と評した。

 チームは競り負けて今季ワーストの5連敗を喫し、ソフトバンクに抜かれて3位に転落した。33試合を残して自力優勝の可能性も消えたが、栗山監督は「全部、勝つつもりでやる」と必死に前を向いた。 (山田 忠範)

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2018年8月24日のニュース