ヤクルト山田哲トドメ弾で11戦連続打点 M灯&自力V消滅阻止

[ 2018年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト10―4広島 ( 2018年8月2日    神宮 )

7回2死一塁、2ランを放つヤクルト・山田哲 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 ヤクルトの山田哲人内野手(26)が2日、広島戦の7回に25号2ランを放った。ダメ押しの一発で連敗を3で止め、首位・広島の優勝マジック点灯を阻止。8回にも右犠飛で計3打点を挙げ、球団記録を更新中の連続試合打点を11に伸ばした。歴代2位タイとし、1986年に阪神のランディ・バースが樹立したプロ野球記録の13試合まで「マジック2」とした。

 ダメ押しの一発は大きな放物線を描き、赤く染まった左翼席上段に吸い込まれた。広島のマジック点灯を阻止する特大の25号2ラン。ヤクルト・山田哲は「角度も良かったのでいったと思った。原が頑張っていたので、何とか追加点を取ってあげたかった」と1歳年下の右腕を援護射撃した。

 4―1の7回2死一塁。2番手・薮田の144キロ直球をフルスイング。歴代2位タイの11試合連続打点となる一発。8回にも10点目の右犠飛を放ち、13失点で敗れた前夜の借りを返す2桁得点に「マジックは気にせず目の前の一戦を戦う。それだけでした」。初回の5連打4得点にも、12試合連続安打となる左前打で加わった。

 連続試合打点のプロ野球記録も見えてきた。2度の3冠王に輝いた元阪神のバースが、86年に樹立した13試合にあと2。92年生まれの山田哲にとっては生まれる前の出来事だが、兵庫県生まれの関西人は「凄いバッター。助っ人No・1と言われているので」と伝説は耳にしたことがある。

 夏真っ盛り。自身は高校3年時に夏の甲子園に出場した。母校の履正社は、北大阪大会準決勝で大阪桐蔭に9回2死から逆転負けを喫した。甲子園出場はかなわなかったが、当日は練習開始ギリギリまでクラブハウスで携帯とパソコンで試合を観戦。声援を送り続け、後輩たちの奮闘ぶりを目に焼き付けた。

 2盗塁でリーグトップを快走する盗塁数は26。本塁打は初回に26号3ランを放ったリーグトップのバレンティンに1本差でピタリ。3安打で打率も・320とし、2年ぶり3度目のトリプルスリーに前進している。新たな伝説になりつつある26歳は「次の試合もいいところで回ってくればチームのために打ちたい」と頼もしかった。(細川 真里)

続きを表示

2018年8月3日のニュース