西武・今井50日ぶり白星!作新OB×大阪桐蔭OBが最強タッグ

[ 2018年8月3日 08:40 ]

パ・リーグ   西武10―2ソフトバンク ( 2018年8月2日    メットライフD )

大量援護に悠々と投げる西武・今井(撮影・篠原岳夫)
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 作新学院と大阪桐蔭が手を結べば、まさに強さはMAXだ。西武・今井は大量点をバックに自己最長の7回を投げた。5安打2失点で8奪三振。6月13日ヤクルト戦以来、50日ぶりのプロ2勝目を挙げ「ふがいない投球が続いていた。援護をいただいて要所でいいボールが投げられた」と大粒の汗を拭った。

 最速152キロの直球に、変化球を丁寧に低めに配した。中11日の登板。見直したのは基本中の基本であるキャッチボールだ。「雑な投げ方で、ただ投げているだけ。“逆に下手になるぞ”と口を酸っぱくして言った」と土肥投手コーチ。ブルペンを、試合をイメージしてキャッチボールから全てを連動させる。成果は7回。鋭い腕の振りから放たれた143キロチェンジアップで、柳田を三振に仕留めた。「三振を狙ってもいいかな、と。あの感覚を忘れないように」と今井は胸を張った。

 夏の甲子園。何の因果か、この日の組み合わせ抽選で作新学院と大阪桐蔭が1回戦で激突することが決まった。後輩は甲子園で敵同士。「でも僕らはチームの一員。同じ仲間ですし」。この日は大阪桐蔭OBで計5打点。今井にとってこれほど心強い味方もいない。

 16年夏の優勝投手。プロ初勝利2日後の6月15日には、休養日を利用して地元・栃木を訪れた。電車で片道約2時間かけて恩師の作新学院・小針崇宏監督らにあいさつ。後輩はV候補の大阪桐蔭に立ち向かう。「僕と同じ、挑戦者の気持ちを忘れずにベストを尽くしてほしい」と今井。この日の熱投こそが、最大のエールだった。 (鈴木 勝巳)

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2018年8月3日のニュース