中日、巨人・山口俊に雪辱へ　高橋「前回やられたのでやるだけ」

　中日ナインが怨敵に雪辱を誓った。３日に対戦する巨人の相手先発は７月２７日にノーヒットノーランを許した山口俊。わずか１週間で再び相まみえることとなり、土井打撃コーチは「打線は良い状態。リベンジしてくれるはず」と期待した。

　屈辱の試合が発奮材料となった。チームは喰らった翌日から４連勝。その背景には名伯楽の一言があった。翌日の試合前ミーティング。７４歳の土井コーチが「申し訳ない」と謝罪した。誰か１人の責任ではない―。この言葉に野手が一丸となり、４連勝中の総得点は２８点。悔しさが白星への執念に結び付いた。

　試合のなかったこの日、チームはナゴヤドームで練習。フリー打撃で快音を響かせた主砲のビシエドが「終わったことは深く考えず、この勢いでいきたい」と意気込めば、前夜２打席連続アーチの高橋も「前回やられたのでやるだけです」と力を込めた。山口俊には１６年から１度も土を付けることができていない。宿敵を打ち崩し、今季初の５連勝を目指す。