巨人メルセデス、初完投3連勝!連続無失点記録25回でストップも

[ 2018年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2018年8月2日    横浜 )

来日初完投で3勝目のメルセデス(中央)はナインと喜び合う(撮影・西川祐介)
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 駆け寄った女房役の宇佐見を思いきりハグした。来日初完投。巨人のメルセデスは感情を爆発させた。「(完投は)初めてなので非常にうれしい。ウイニングボールは大事に保管したい」。3安打で2失点。初登板から自身3連勝で飾った。

 5回まで圧巻の無安打投球だった。球団の外国人投手では初登板から18イニング連続無失点だったゴンザレスを抜く最長記録を25イニングまで更新。6回1死から柴田に初安打を許し、続く桑原に2ランを被弾して連続無失点記録は止まったが、ここから真価を発揮した。

 鍵は今季習得したチェンジアップ。日本の野球に順応するため、今春キャンプで同じ左腕の阿波野3軍投手コーチから教わった。4回までの45球は全て直球とスライダー。被弾後に1球も投じなかった新球でタイミングを外してソト、ロペスを打ち取り「非常に良かった。自分を助けてくれた」と立て直した。

 2年目の今季は春先に左肘痛を発症。異国のリハビリ生活に腐ることなく、7月に支配下登録を勝ち取った。遠征先で出る日本食の弁当にも慣れなかったが、まずは食べられるものを選んで順応。今ではうどんやカレーが好物になった。

 外国人投手による完投は16年のマイコラス以来2年ぶりだ。チームを3連勝に導いた育成出身の助っ人は「去年はずっと2軍で制球を磨いてきた。9回まで投げたいと思う気持ちでいた」。防御率0・62という数字が、成長を物語っている。 (岡村 幸治)

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2018年8月3日のニュース