中大 1部残留決定 清水監督 開口一番「疲れた」

[ 2018年6月21日 15:34 ]

東都大学野球春季1、2部入替え戦3回戦   中大6―1日大 ( 2018年6月21日    神宮 )

 中大が投打に日大を圧倒、2回戦からの連勝で1部残留を決めた。

 1回戦で延長11回を抑えられた上原に対し、打線が奮起。初回、五十幡亮汰(3年=佐野日大)内山京祐(2年=習志野)の長短打で先制。2回には8番・小野寺祐哉(3年=白鴎大足利)が右中間に2ランを放つなど先発全員安打で6点。投げては畠中優大(2年=樟南)から伊藤優輔(4年=小山台)とつないで、日大を1点に抑えた。

 開口一番「疲れた」と話した清水達也監督は笑顔で試合を振り返った。「これまで気持ちというか打席で弱気になっていたから、気持ちで負けないようにしようと。最下位になって3週間、いろんなことをね。私生活、練習も含め厳しいことをやってきた。残留を決めて大きな意味がある。吉田(叡)が中心になって……」主将の吉田叡生(4年=佐野日大)の話になったらタオルで目頭を押さえ、涙を見せた。

 吉田叡も試合が終わると「監督さんのほっとした顔を見たら」と涙。就寝時間を1時間前倒し(午後10時)し、より野球に集中できるようにした。選手で「なぜ最下位になったか」を話し合い、ウイークポイントを洗い出して修正。全員野球で土俵際で踏ん張った。

 3試合すべてに登板した伊藤は「ヒジは張っていたけど、神宮でやりたい思いでやってきた。最後は気持ちでした」と勝利の瞬間はマウンドで思い切り吠えた。

 92歳になる宮井勝成元監督らOBが熱心にスタンドで観戦。清水監督は「1部でいい報告(優勝)をしたい。この経験を秋につなげたい」と、東都大学野球創設から参加の名門は実りの秋に向かってスタートする。

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2018年6月21日のニュース