西武・浅村「あ、分かりました?」新打法で連発含む4安打&4打点

[ 2018年6月6日 05:30 ]

交流戦   西武8―1DeNA ( 2018年6月5日    横浜 )

<D・西>7回、左中間に2ランを放つ浅村(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 勇気を持って、大胆に変身した。試合後、報道陣から新フォームについて聞かれた西武・浅村は「あ、分かりました?」と照れた。いたずらを見つかった子供のような笑顔。必死にもがいた主将が、ようやく光を見つけた笑顔だった。

 「チームに全然貢献できていなかったし、とりあえずホッとした。まさかこんなに打てるとは…」。7回1死一塁で左中間へ10号2ラン。6年連続2桁本塁打で弾みをつけると、9回無死一塁では右翼へ2打席連続の11号2ランだ。豪快にすくい上げたスイングはまさに浅村の真骨頂。今季2度目の4安打&4打点と、新フォームでバットは打ち出の小づちと化した。

 試合前のフリー打撃。浅村はグリップを頭上高く構え、バットを前後に大きく揺らしていたフォームをやめ、自然と前に突き出す形に変えた。「練習でしっくりきた。普通にやっても打てない。何かヒントをつかめればと…。それがうまくはまった」。力みをなくし「打った瞬間だけ力を入れる」イメージ。本塁打は5月11日のロッテ戦以来19試合ぶりで、その間の18試合は71打数16安打の打率・225と低迷していた。

 「(3番は)自分の一打で勝敗が決まる。いつまでもダラダラできない」。これまで不振でもフォームを変えることはなかったが、今回は自分の感覚と実際の打撃との差に切羽詰まった。主将、主軸の自覚も強い。その結果の変身。7回は4番・山川も連弾で続いた。今季6度目、通算13度目のアベック弾。2人がそろえばチームは12勝1分けと不敗だ。

 今季最多の4発で大勝。威力を見せつけた獅子舞打線の中心には、常に背番号「3」がいる。 (鈴木 勝巳)

 ▼西武・山川(7回に浅村と2者連発となる左越え17号ソロ)感触バッチリ。今日のスイングを明日以降も続けていきたい。もう次に切り替えていく。

続きを表示

この記事のフォト

2018年6月6日のニュース