携帯禁止は昔の話 メールにLINE…変わりゆく対話手段

[ 2018年6月6日 07:00 ]

高校野球の今、そして次の100回へ(1)

今春のセンバツに出場した三重の小島監督(右)はLINEを活用している
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 時代とともに、選手と指導者の距離感の取り方もずいぶん変わってきた。

 星槎国際湘南(神奈川)の土屋恵三郎監督(64)は選手とのコミュニケーションツールとして携帯メールを積極的に使う。桐蔭学園監督時代を回想し「昔はそもそも携帯を持つことが禁止。選手とそうやって連絡を取り合うなんて考えられなかった。選手から“僕を使ってください”とかメールが来るんだ」と笑う。

 今春センバツ出場校監督で最年少の28歳だった三重・小島紳監督はLINEを活用していた。時代に合わせたコミュニケーション手段。ナインからは「監督は選手のプロフィルのアイコンや背景画像をチェックしていて、変わると“何か変化があったのかも”とか思うんだそうです」と声が上がった。

 DeNA・筒香を送り出した中学硬式野球の堺ビッグボーイズ(大阪)の瀬野竜之介代表は、10年ごろまでは厳しく指導していたが、選手が「勝つことを義務づけられたロボット」のような顔をしているのに気づいたという。現在は決して叱らず、楽しませて成長を促している。

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2018年6月6日のニュース