ロッテ中村 35戦ぶり一発がV弾 3連勝導く3号2ラン

[ 2018年6月6日 05:30 ]

交流戦   ロッテ4―1中日 ( 2018年6月5日    ナゴヤD )

<中・ロ>7回1死一塁、中村(左)は勝ち越し2ランを放ち、ベンチのナインと笑顔でハイタッチ(撮影・椎名 航)
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 打った瞬間、敵地は静まりかえった。1―1の7回1死一塁、ロッテ・中村の一撃が均衡を破った。又吉の144キロをナゴヤドームの左翼席中段へ。決勝の3号2ラン。4月20日の西武戦以来35試合、158打席ぶりの待望の一発になった。

 「1カ月半ぶりです。気持ちよかった」

 井口監督から「サーティーサーティー(30本塁打、30盗塁)に一番近い」と言われた男は5月までは打率3割を超え、期待に応える。より一層マークは厳しくなり、両リーグトップの9死球を受けている。ただ、ひるむことはなかった。

 「(死球は)自分はラッキーだと思う。当てられても逃げずに向かっていきます」。決勝弾の打席、初球に内角高めへ145キロを見せられても、恐れることなく踏み込み続けて3球目を叩いた。強い姿勢が勝利を呼んだ。

 この回、2番・藤岡裕から一発を含む6連打で畳みかけ、決着。3試合連続2桁の14安打と打線も好調だ。「(中村は)なかなか、思い切りがなかった。いい打撃でした」と指揮官も背番号8の復調を感じた様子だ。

 チームは4度目3連勝で借金も2。それでも中村は「チャンスメークもしないといけない」とさらなる課題を自らに課していた。 (福浦 健太郎)

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