オリ吉田正 師匠・糸井“頭上”越え甲子園1号「感想聞いておきます」

[ 2018年6月6日 05:30 ]

交流戦   オリックス3―2阪神 ( 2018年6月5日    甲子園 )

<神・オ>5回2死、吉田正は右中間に同点ソロを放つ(撮影・坂田 高浩)
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 オリックスに今季初の貯金2を呼び込んだのは吉田正の一振りだった。1―2の5回2死無走者。1ストライクからの2球目、メッセンジャーのフォークに泳がされながらも片手で振り抜いた。打球は浜風に押し戻されることなく、かつての同僚で尊敬する阪神・糸井の頭上を越えて右翼席に着弾。6試合ぶりの一発は進化を証明する9号ソロだ。

 「(浜風で)練習では2本くらいしか入らなかったので、入るなら、ああいう打球かなと。片手で泳がされけど、スピンがかかったので入ったと思う」

 糸井とは入団1年目の16年に同じユニホームに袖を通した。今年1月には初めてグアムでの合同自主トレに参加。モチベーションの維持、日常生活の姿勢を学び凄みを感じた。糸井から“怪物級”と評されたことは発奮材料の一つだった。「糸井さんの頭の上を越えていったんで、あした感想を聞いておきます」と不敵に笑った。

 甲子園球場では青学大4年時だった15年8月26日にユニバーシアード日本代表で臨んだU―18日本代表戦で2打席連発を放って以来3年ぶりで、プロでは初弾。次打者・マレーロの2者連続となる決勝10号ソロを呼び、福良監督にも「正尚とマレーロがいい活躍をしてくれた」と称えられた。

 3連勝で3位・ソフトバンクに1・5差へ接近。「阪神の応援は凄く、そういう雰囲気の中で接戦をものにできて良かった」。上位浮上へ弾みを付けた。(湯澤 涼)

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