伝統の定期戦、都戸山―都新宿は雨天中止 東大で練習した都新宿ナインは一足早く気分は赤門戦士

[ 2018年6月6日 18:40 ]

対抗戦が中止となり、東大球場で練習した都新宿ナイン。外部コーチの井手峻氏の話を聞く                               
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 今年で第63回を迎えた都戸山と都新宿の総合対抗戦で、6日に東大球場で予定されていた野球競技は雨天のため中止となった。

 旧制府立中学「ナンバースクール」の流れをくむ都戸山(旧制府立四中)と都新宿(旧制府立六中)が1956年から様々な部活同士で対戦。すでに半世紀以上の歴史あるの総合対抗戦だ。野球は毎年駒沢球場で開催。今年は改修工事で使用できず別球場での開催に迫られたが、都新宿の外部コーチで元中日球団代表の井手峻氏が母校・東大に掛け合い、東大球場での開催が決まった。

 東大球場に駆けつけた井手氏は「中止になってしまって残念」と惜しんだ。それでも「新宿と戸山は同じ学区でライバル意識があった。僕も現役の時、戸山戦をやりました。明治通りが通る前は新宿の校庭がまだ広かったから、新宿で試合をしたんですよ」と懐かしんだ。ナインは東大側の厚意で新設された室内練習場で約1時間、打撃練習。雨の中、外野ノックでグラウンドの感触も確かめた。東大志望の遠藤煕隆主将(3年)は「すごく貴重な機会。良い経験ができた」と目を輝かせた。

 田久保裕之監督は「中止は残念だったが、今年の夏の東東京大会は人工芝の球場で試合することも多いと思うので、すごく良い体験だった。皆様に感謝したい」と話していた。

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2018年6月6日のニュース