近大付 吉兆の28年ぶり秋1勝 15年ぶり春切符へ前進

[ 2017年11月1日 08:33 ]

秋季高校野球近畿大会1回戦   近大付4―1高田商 ( 2017年10月31日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

6回に左翼へ同点ソロを放った近大付の4番・高倉
Photo By スポニチ

 大阪3位校の近大付が“吉兆”の28年ぶり秋1勝をつかんだ。見せ場は1点を追う6回だ。先頭打者の4番・高倉龍侑内野手(2年)が左翼へ千金の同点弾を放った。ベルト付近の内寄りスライダーを完璧に仕留めた。4番の公式戦初、高校通算6本目の一発を号令に一挙4点を奪い、逆転に成功した。

 1メートル80、92キロの巨漢打者は「4番なんで、ひと振りで流れを変えたかった」と声を弾ませた。藤本博国監督も「この試合にかける思いや意気込みを感じていた。打つだろうと思っていました」と手放しで主砲を称えた。

 90年の選抜で優勝した同校。秋季近畿大会はその前年89年以来の勝利だった。準々決勝は大阪桐蔭が相手だ。今秋の大阪大会準決勝でコールド負けした王者に雪辱する時が来た。高倉は「悔しさしかない。コールド負けしたリベンジをしたい。その思いはどこの高校よりも強い」と腕をぶした。15年ぶりの春切符獲得へ期待は膨らむ。被安打6の1失点で完投したエース左腕の大石晨慈投手(2年)は「食らいついていきたい」と闘志をたぎらせた。

続きを表示

2017年11月1日のニュース