阪神ドラ3熊谷 虎の今宮や 4の0も好守で持ち味魅せた

[ 2017年11月1日 09:14 ]

東京六大学野球第7週最終日   立大0―1法大 ( 2017年10月31日    神宮 )

<立大・法大>8回2死一塁、法大・小林の二盗でベースカバーに入る立大・熊谷
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 阪神からドラフト3位指名を受けた熊谷敬宥内野手(21=立大)が31日、東京六大学野球リーグの法大4回戦に「7番・遊撃」で先発出場。大学最終戦は無安打でチームも敗れたが、定評ある守備でスタンドを沸かせた。

 0―0の9回1死満塁。主将・熊谷が打席に向かうと、立大ベンチはこの試合一番の盛り上がりを見せた。チーム全員の思いを背負いカウント2―2から変化球を打ったが結果はニゴロ。三塁走者は本塁封殺され、次打者も倒れて得点を奪えず。直後の延長10回に決勝点を奪われ、熊谷の大学野球は終わった。

 「負けてしまったので、とにかく悔しいです。ああいう場面で打ってはじめて、仲間の信頼を得られる。悔しいですね」

 この打席を含め4打数無安打では言葉も弾まない。ただ、最大のセールスポイントである守備は衝撃的だった。初回2死走者なしでは、正面の痛烈なゴロに半歩下がってバウンドを合わせて難なく処理。9回1死からは二遊間の速いゴロを軽快なステップを踏んで捕球すると流れるようなスローイングを見せた。1メートル73、70キロの体格は1メートル72、76キロのソフトバンク・今宮を彷彿とさせる、速さと強さを兼ね備えていた。

 「ピンチでも落ち着いて守れます。(持ち味は)守備ですが、全てにおいてレベルアップしないと、プロの世界では通用しない」

 プロに入れば小柄な部類に入るが、遠投115メートル、50メートル走5・9秒を生かした守備は一級品。担当の平塚克洋スカウトも「送球でほとんどミスがなく、正確。肩、足もある。そういう(守備からレギュラーを狙う)選手です」と“虎の今宮”になれる可能性に言及した。「このオフシーズンでしっかり準備していきます」。遊撃の定位置争いに熊谷が加われば、さらに激しさを増すはずだ。(巻木 周平)

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2017年11月1日のニュース