青木、メッツ自由契約 米8球団目なら野茂超え日本人最多に

[ 2017年11月1日 05:45 ]

メッツでは堅実な打撃で存在感を示した青木。今度の行き先は…?(AP)
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 メッツは10月30日(日本時間31日)、青木宣親外野手(35)を自由契約にしたと発表した。今後はフリーエージェント(FA)になり、日米他球団との交渉も可能になる。今季、日米通算2000安打を達成した安打製造機。日米にわたるプロ生活が15年目を迎える来季に向け、日米両球界で移籍先を模索していくことになる。

 今季、メジャー3球団を渡り歩いて激動の一年を終えたばかりの青木が、また転機を迎えた。米メディアによると、メッツは年俸調停の権利を持つ青木を40人枠に入れたまま来季の契約交渉を行えば、550万ドル(約6億2000万円)の今季契約がベースになるため、保有権を一度手放したとみられる。

 今季終了後に「今は本当に何も考えられない。代理人に任せている」と話していた青木。ただ、今回の自由契約は自身にもメリットはある。ネックになっていた高額な年俸は支障がなくなったためだ。移籍しやすくなり、今後はメ軍を含めて所属先を模索していくことになる。青木が国内復帰を選んだ場合には古巣のヤクルトが獲得に乗り出す。

 メジャー6年目の今季はアストロズで始まり、6月には日米通算2000安打を達成。しかし、ア・リーグを制したア軍では控えに甘んじ、7月末にトレードでブルージェイズに移籍した。さらに9月に自由契約になり、メ軍に移籍した。

 最後は出場機会にも恵まれ、打率・284をマークして存在感を発揮。「いろいろあったが、最後にメッツに来て良かった」と振り返り「今も打撃のレベルが上がっている実感はある」とメジャー残留に自信をにじませていた。仮にこれまで在籍した以外の球団に移籍することになれば、メジャー8球団目となり、野茂英雄を抜いて日本人最多となる。

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2017年11月1日のニュース