【中畑清氏 シリーズ大分析2】武田を“助けた”初回2つの盗塁死

[ 2017年11月1日 08:35 ]

SMBC日本シリーズ2017第3戦   DeNA2―3ソフトバンク ( 2017年10月31日    横浜 )

<D・ソ>初回2死一塁、二盗に失敗する梶谷(右)
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 DeNAはこの日の敗戦で言えば、痛かったのは初回。2つの盗塁死で制球が不安定な先発・武田を助けてしまった。

 特に2死一塁の場面。打席に筒香を迎え、初球に一塁走者の梶谷がスタートを切った。結果は盗塁死。ここは4番の打撃に全てを任せて「不動」を貫くべきだった。筒香には一発が期待できるし、2ランなら逆転。武田にもプレッシャーがかかっていたはず。直前の「動」のミスが響いていたのだろうか。

 ここまで9打数無安打だった先頭・桑原が四球。今シリーズで初めて出塁した。そして2番・梶谷。攻撃的な打順を生かして、簡単に送りバントはせずビッグイニングにつなげる…。そんなイメージで見ていたけれど、1ボールからの2球目に桑原が盗塁を狙ってアウトに。高谷の今季の盗塁阻止率は・194。そんなデータもラミレス監督の頭にはあったのかもしれない。

 一方のソフトバンクは柳田が初回に二盗を決めた。DeNAは初回の攻防で後手後手になり、流れを手にすることができなかった。

 ▼DeNA・梶谷(初回、無死一塁でランエンドヒットのサインも見逃し、桑原は盗塁死)シーズン中にはないサイン。やらないといけない。でも難しい。

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