【追球】ソフトB森コーチ「1点OK」用意周到さが光った6回の内野守備

[ 2017年11月1日 08:47 ]

SMBC日本シリーズ2017第3戦   ソフトバンク3―2DeNA ( 2017年10月31日    横浜 )

<D・ソ>6回1死二、三塁、ソフトバンクの内野陣が巧みなシフトを敷く中、四球を選ぶ柴田
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 2点リードの6回の守りに、ソフトバンクの徹底した戦い方が表れていた。

 1死二、三塁で打席に柴田。内野陣が敷いたシフトは一、三塁手がバックホーム狙いの前進守備、二遊間が定位置だった。「1点OKの守り。(内野ゴロで)1点取られても2死一塁でいい。1点差になるのは確かに嫌だけど、リスクを背負ってねと」と森作戦兼バッテリーコーチ。3球目で1ボール2ストライクになった後は二塁手も前進守備へ変形。さらに8球目以降は遊撃の今宮も前進した。

 ソフトバンクはシーズン中も対戦打者の状況別、カウント別の打球方向など綿密なミーティングを重ね、同様のシフトを駆使してきた。森コーチは「追い込まれたらゴロになりやすいし、どの方向にゴロが多いか、そういう状況を見ながらね」とした。

 短期決戦は極端な決断が必要になる。「中途半端はダメ。とにかく徹底しようということ」と森コーチ。打者の柴田は四球だったが、シリーズに向けた用意周到さが見えた。 (春川 英樹)

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2017年11月1日のニュース