阪神・原口 捕手再挑戦へ 最も輝ける“場所”…本人が直訴

[ 2017年11月1日 06:45 ]

鳴尾浜の球団施設を訪れた原口
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 阪神・原口文仁捕手(25)が、2日にスタートする高知・安芸での秋季キャンプから捕手に再挑戦することが31日、分かった。「マスク」への渇望を抑えることはできず正妻奪取へ挑む決意を固めた。球団関係者が再コンバートの経緯に、本人の強い意思があったことを明かした。

 「本人の強い希望もあって(秋の)キャンプからもう一度、捕手でいこうと。(古傷の)右肩のケアも春からしっかりやってくれている。初日から捕手としてのメニューを消化することになる」

 宮崎で開催されたフェニックス・リーグ期間中に2軍首脳陣に再挑戦を直訴。金本監督にも思いは届けられ、秋季キャンプメンバーに、捕手として参加する方針も固まった。

 昨季後半に痛めた右肩のリハビリも順調に進んだことで、今春キャンプは捕手一本で臨んだ。ただ、持ち味の打力を生かすため、チーム事情もあってキャンプ終了と同時に、当時レギュラー不在だった一塁に専念することが決定。今季73試合のうち、捕手での出場は5月10日の巨人戦で途中からマスクをかぶった1試合のみ。先発出場はなかった。

 シーズンを終え、来季へ向けた強化、レベルアップに入っていく中で、胸中に捕手への思いが再燃してきた。以前に「攻守で貢献したいので(そういう意味でも)最高のポジションだと思いますし、やったらやっただけ返ってくる。最高です」と話していたように、原口文仁が最も輝ける“場所”との自負がある。

 チームにとっても「打てる捕手」が布陣に入ることのメリットは大きい。原口が捕手で先発マスクを被れば下位まで抜け目なく長打を打てるオーダーを組むことが可能。梅野、坂本は今季ともに2本塁打に終わっているだけに、16年に11本塁打した原口の長打力は大きな魅力といえる。

 31日はキャンプ参加の荷物出しで甲子園球場を訪れ「(8月下旬に)ファームに落ちてから昨日まで、課題に取り組むことができた。さらにバットを振り込んでいきたい」と意気込みを口にした。「捕手・原口」の真価が問われる大勝負が幕を開ける。

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2017年11月1日のニュース