“ハマの浜ちゃん”日本S初登板初勝利 8回1死まで無安打「高城さんのおかげ」

[ 2017年11月1日 22:14 ]

SMBC日本シリーズ第4戦   DeNA6―0ソフトバンク ( 2017年11月1日    横浜 )

<D・ソ>浜口(右)はウイニングボールを手にナインとハイタッチ
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 プロ野球のSMBC日本シリーズ(7試合制)は1日、横浜スタジアムで第4戦が行われ、3連敗を喫していたDeNAが6―0でソフトバンクに完勝し、日本一に輝いた1998年以来19年ぶりとなる日本シリーズ1勝をマークした。通算成績はソフトバンクの3勝1敗。

 DeNAは、先発マウンドに上がったドラフト1位ルーキーの左腕・浜口遥大(22=神奈川大)がパ・リーグ王者のソフトバンク打線を8回1死までノーヒットに抑える快投。日本シリーズ初登板初先発で7回2/3を2安打零封して初勝利を飾った。

 ソフトバンクに3連勝で一気に王手をかけられて迎えた第4戦。崖っ淵で上がった先発マウンドを「すごく緊張したんですけど、とにかく自分の持っている力を全力でぶつけていこうと思って投げました」と振り返った浜口。3連敗を喫したこれまでの3戦はソフトバンクの1番・柳田に第1打席で安打を許して初回に失点…というパターンが続いていることもあり、柳田封じが1つのテーマだった。

 「絶対に塁に出さないつもりでいきました」という浜口は初回、その柳田をしっかり二塁ゴロに仕留めて無失点スタート。すると、あれよあれよとノーヒット投球を続けた。8回1死から代打・鶴岡に右中間二塁打を浴びて日本シリーズ史上初のノーヒットノーラン達成は逃したが、7回1/3を無安打は1962年の村山実(阪神)、1991年の佐々岡真司(広島)と並んで史上2位タイ。ラミレス監督が「信じられないぐらいの活躍。ルーキーには見えなかった」と絶賛した投球でチームを勝利へと導いた。

 自身の投球の何が良かったか問われた浜口は「高城さんのおかげだと思います」と女房役で7回のソロ本塁打を含む3安打3打点と大活躍した高城の名前を挙げて笑顔。味方打線が5回に挙げた先制点は同じ佐賀県出身の宮崎が打った左越えソロ本塁打で、「佐賀の偉大な先輩が先制点を取ってくれたので、先輩方に感謝です」と頬を緩ませた。

 佐賀・三養基高時代はソフトバンク戦をテレビでよく見た。「和田さんが投げる試合を見られれば学ぶことがある」と憧れた左腕に投げ勝った。8回1死まで打者25人を無安打に抑え「とにかくゼロで、チームが勝てるように、そこだけ考えていました」というルーキーは26人目となった代打・鶴岡に右中間二塁打を浴びるとマウンドで悔しそうな表情。結局、2死一、三塁で降板となったが、2番手・パットンが今宮を空振り三振に仕留めてピンチ脱出し「パットンがしっかりと抑えてくれたので良かったです」と振り返った。

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