T―岡田プロ12年目で初の開幕アーチ 苦手の左腕から打った

[ 2017年4月1日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4―6楽天 ( 2017年3月31日    京セラD )

<オ・楽>7回無死、T−岡田は右に特大弾を放ち、ドヤ顔でバットを投げる
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 オリックスは負の連鎖を断ち切れなかった。同点の延長11回にドラフト8位・沢田がペゲーロに痛恨の2ランを被弾し、球団ワーストの6年連続開幕戦黒星を喫した。

 「甘かった。失投です。もっと時間をかけて勝負すれば良かったです」

 沢田に試練が待っていた。4―4の11回1死二塁。2ボール1ストライクからの4球目、真ん中に入ったカットボールをバックスクリーン上段へ運ばれた。オープン戦は5試合で4回1/3無失点の安定感。開幕戦でプロの洗礼を浴び、「金子さん、平野さんに、いろいろ言葉をかけてもらった。ここから頑張ります」と絞り出した。

 ただ、光明は見えた。T―岡田が1点劣勢の7回先頭で一時同点に追いつく1号ソロ。この回からマウンドに上がった浜矢に対してカウント1―1からの3球目、内角直球をフルスイング。苦手とする左投手から右翼席上段へ放り込んだ一発はプロ12年目で初の開幕アーチになった。

 強い決意で迎えた開幕だった。異例の早出特打ではヘッドを寝かし気味にグリップを余す打撃フォームに改良。会心の一発につなげ、「練習でやっていたことが出せた」と手応えを深めた。福良監督も「こういう野球ができれば大丈夫じゃないか」と巻き返しを予感。観戦に訪れた宮内義彦オーナーは「結果がすべて」と厳しい表情でも、逆襲はこれからだ。 (湯澤 涼)

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2017年4月1日のニュース