WBCで覚醒 右打ちのバレ!チーム打撃に走塁進化も

[ 2017年4月1日 08:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―2DeNA ( 2017年3月31日    神宮 )

<ヤ・D>5回1死二塁、適時二塁打を放つバレンティン
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 【追球】来日7年目。ヤクルトの4番・バレンティンは右打ちを極めていた。4回は左腕・石田の内角直球をコンパクトに打ち返し、右翼フェンスを直撃する安打。5回にも1死二塁から3点差に広げる右翼線適時二塁打を放った。逆方向の打撃を見せたことに「ボールの内側からバットを入れることを心掛けた。昨年を振り返ると引っ張ろうとしたときに引っかけたゴロが多かった」と説明した。

 13年に60本塁打のプロ野球記録を樹立。引っ張る豪快な打撃が売り物だが、確実性に欠けていた。さらに規格外のパワーを誇る一方で、精神的なムラも大きかった。変化が見られたのが、オランダ代表の4番として出場したWBC。4本塁打で大会新の16安打をマークしたが、母国のためにチーム打撃に徹し、逆方向の単打を5本も放った。

 「キャンプでも(右打ちに)取り組んでいた。これを1年やってくれればね」と三木ヘッドコーチ。4回には二塁走者として中村の中前打で激走し、先制のホームイン。チーム打撃に加え、走塁面でも積極性が感じ取れた。 (横市 勇)

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2017年4月1日のニュース