涌井らが慕う 元西武、ロッテ“鬼のトレーニングコーチ”の新天地

[ 2017年4月1日 15:45 ]

ロッテでは厳しい指導で多くの選手を育てた大迫氏(左)=2013年10月撮影
Photo By スポニチ

 4月1日の新年度のスタートに合わせて、千葉県館山市に複合型トレーニング施設「館山フィットネスセンター ゴルフ&ベースボールアカデミー」がオープンした。代表者を務めるのが、プロ野球の西武とロッテでトレーニングコーチを務めていた大迫幸一氏だ。

 同センターの会員になれば、プロと同じ環境でエクササイズができるというのが最大の特徴。毎年1月には楽天・岸、ロッテ・涌井、西武・炭谷といった数多くの一流選手たちがこの施設でキャンプインに向けたトレーニングを行っている。もちろん、指導を担当してるのは大迫氏だ。「プロアスリートと同じ練習環境や指導をみなさんにも体験してもらいたかった。日常的なエクササイズからプロ向けの本格的なトレーニングまで、幅広く対応できるのがうちの施設の特徴です」。併設するゴルフスクールでは、プロゴルファーから指導を受けられる。

 ロッテ担当を務めていた13〜14年に大迫コーチを取材させてもらった。トレーニングの指導では「鬼」になる。炭谷が「あの人のメニューはマジできつい」と証言するように、体力自慢のプロたちが悲鳴を上げるほど厳しい指導で多くの選手を育て上げてきた。一方で、性格は「明るくて陽気なおじさん」という表現がぴったり。涌井も「第2のオヤジ」と慕うほど、誰からも愛される人柄の持ち主でもある。本紙の人気コーナー「隠しマイク」の常連で、キレのあるダジャレや冗談でいつも周囲を笑わせていた。

 先日も電話で話をさせてもらったが、ユニホームを脱いでも“大迫節”は健在だった。「コーチを辞めたら、めっきり“隠しマイク”に登場させてくれないじゃない。冷たいよな〜。ちなみに、トレーニングセンターのオープンは4月1日だけど、エイプリルフールのウソじゃないからね」。時間がとれたら、館山まで足を伸ばして鈍った体を鍛えてもらおうかな…。(記者コラム 重光晋太郎)

続きを表示

2017年4月1日のニュース