大阪桐蔭「吉兆」 藤浪擁しVの5年前も雨だった

[ 2017年4月1日 05:30 ]

<履正社・大阪桐蔭>(左から)大阪桐蔭・西谷監督、福井主将、徳山、山本ら選手は雨で試合が中止になり引き揚げる
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 31日に行われる予定だった第89回選抜高校野球大会決勝、履正社―大阪桐蔭は雨による天候不良のため中止となり、1日に順延された。試合開始は変わらず午後0時30分。決勝の順延は大阪桐蔭が光星学院(現八戸学院光星=青森)を破った12年以来、5年ぶり10度目。仕切り直しとなった史上初の決勝大阪対決へ、両校は甲子園球場の室内練習場で調整した。

 大阪桐蔭の西谷浩一監督は水入りを「吉兆と捉えたい」と言った。5年ぶりの決勝順延。5年前も当事者だった。北條(現阪神)と田村(現ロッテ)を軸に強打を誇った光星学院との一戦。準決勝までに511球を投げていたエース藤浪(現阪神)は疲れを癒やし、史上初めて全5試合で150キロ以上をマークして優勝投手になった。

 今年の背番号1は徳山。29日の準々決勝から2戦連続完投中だった。これまでに3連投の経験はないだけに「不安というわけではなかったけど(決勝が)延びて気持ちの整理をして臨める」と喜んだ。「上半身より下半身に(疲れが)きている」。この日は30球程度のキャッチボールでコンディションを整えた。

 ラッキーボーイも自信たっぷりだ。「休み一日で調子が狂うものではない」。4試合で16打数10安打8打点の2年生・山田。決勝で3安打すれば、95年室岡尚人(観音寺中央)ら3人が持つ1大会の個人最多安打13に並ぶ。履正社に屈した昨秋の大阪府大会準決勝には4番で出場。5打数1安打に終わり、今大会は6番で開幕した。活躍を続け、準決勝から5番へ。「注意するのはスライダーと真っすぐ」と、秋に抑えられた竹田を想定して打撃練習した。

 藤浪からは「せっかくの舞台。(1日空いて)お互い、本来の実力に近い状態で決勝を戦ってほしい」とエールが届いた。5年ぶりの頂点へ、プレーボールを待つ。

 <大会10度目の決勝順延>センバツ決勝が雨天順延となるのは12年の大阪桐蔭―光星学院以来5年ぶり10度目。大阪桐蔭は2度の決勝がともに水入りとなった。前回の同一都道府県決勝、72年日大桜丘―日大三の東京対決も雨で1日流れ、それまで全試合完投だった日大桜丘・仲根の2安打完封につながった。

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2017年4月1日のニュース