8回裏に粘りも…履正社また頂点届かず「今日は力の差があったかな」

[ 2017年4月1日 16:24 ]

第89回選抜高校野球大会・決勝   履正社3―8大阪桐蔭 ( 2017年4月1日    甲子園 )

<履正社・大阪桐蔭>準優勝に終わり、喜ぶ大阪桐蔭ナインを見つめながら整列する履正社ナイン
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 2014年に続いてまたも頂点にあと一歩届かなかった履正社。終盤の8回に3点差を追いつく粘りを見せたが、直後の9回にエース竹田(3年)が2ランを浴びるなど5失点を喫して力尽きた。主将の若林(3年)は「大阪桐蔭は本当に強かった。粘り合いの勝負にやられてしまった」と同県のライバルを称えた。

 先発・竹田が6回までに3本のソロ本塁打を浴び、打線は大阪桐蔭・徳山の前に7回まで散発2安打と沈黙。劣勢の展開が続いたが、8回に4安打を集中して一気に試合を振り出しに戻した。2死一塁から大会屈指のスラッガー、安田(3年)が左前打で一、三塁とチャンスを広げると、若林の左前適時打で1―3。続く浜内(2年)は左中間に適時二塁打を放ち、土壇場で3―3の同点に追いついた。

 しかし、なお2死二塁で竹田が右飛に倒れて勝ち越し点は奪えず。試合後、岡田監督も若林もこの場面をポイントに挙げ、「できれば、試合の流れを考えれば逆転までいきたかった」(岡田監督)、「粘り強くやって8回追いついたのは良かったが、追い越せなかったのが敗因」(若林)と同じ言葉で振り返った。

 大阪桐蔭が9回に見せた底力に「今日は力の差があったかな…」とつぶやいた指揮官。それでも「選手たちはよく粘り強く戦った」と教え子たちへの労いを口にし、「ピッチャーの層を厚くする」とライバルと再び相見えることになる夏へと視線を向けた。

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2017年4月1日のニュース