花巻東・佐々木監督が見た教え子対決 雄星の内角攻めに先輩の意地を見た

[ 2017年4月1日 08:20 ]

パ・リーグ   日本ハム1―8西武 ( 2017年3月31日    札幌D )

<日・西>3回2死一塁 大谷は右線二塁打を放つ
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 花巻東(岩手)の佐々木洋監督(41)は、西武・菊池と日本ハム・大谷の教え子対決をテレビ観戦。果敢に内角を攻める投球と、強い球に振り負けないスイングをした名勝負に、2人の成長を感じ取った。

 雄星と大谷。教え子2人の直接対決は楽しみと同時に、まともに試合を見られないのが正直な気持ちです。昨年まで投手として投げ合ったのが4度ありますが、先発投手としてどちらかが勝って、どちらかに負けが付いてしまうので、一番嫌な対戦だったんです。

 今年の開幕戦は「投手対打者」だったので、少しは楽な気持ちでテレビを見ました。13年の初対戦では雄星が大谷から2三振を奪いました。大谷は雄星のスライダーに腰が砕けて、手も足も出ない感じでした。打者として進化した大谷が左投手に対してどんなバッティングを見せるのか楽しみにしていました。

 雄星は第1打席で内角を攻めに攻めていましたね。最後はスライダーを使いましたけど、あれだけ左打者の内角を攻める投球はなかなかなかったと思います。3打席とも内を攻める極端な配球に、先輩として雄星の意地が詰まっていました。大谷も内角球が頭に残る中で、2安打したのは良かったと思います。レベルの高い対決に、感心させられました。

 雄星、大谷とは、昨年12月に会いました。2人とも会う度に成長を感じますし、体もすっかり大人になっています。今年は2人にとって大事な一年になると思います。雄星はチームを優勝に導くような、柱の投手になってほしい。大谷は投手としても打者としても真価が問われる年。二刀流は大変だとは思いますけど、いつも本人は「楽しんでやっています」と話してくれるので心配はしていません。2人とも今年の活躍が楽しみになる、開幕戦の対決でした。

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2017年4月1日のニュース