巨人 育成ドラ3・山川に指名あいさつ “先輩”井川からアドバイスも

[ 2016年10月27日 15:13 ]

元阪神、オリックスの井川投手(右)から激励を受ける巨人・育成3位指名の兵庫ブルーサンダース・山川和大投手
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 巨人は27日、育成ドラフト3位で指名したベースボールファーストリーグ・兵庫ブルーサンダースの山川和大投手(21)に、三田市で指名あいさつを行った。巨人編成本部の三井康浩参与は「近い将来、投手陣の中心に入ってきてもらいたい。ボールに力があるし、伸びしろがある」と期待。同リーグから初のドラフト指名となった山川は「(身長1メートル67と)体は小さいが、全身を使って、150キロを投げられることが持ち味。1日でも早く支配下登録してもらえるように頑張りたい。夢は侍ジャパンに選ばれること」と抱負を語った。

 投手に本格転向して、まだ2年。それでもMAX152キロを誇る魅力たっぷりの右腕だ。そんな山川には、強力な“先生”がいる。現役続行を目指し、兵庫で練習に参加している元阪神、オリックスの井川慶だ。03年には沢村賞に輝くなど阪神の18年ぶりのリーグ優勝に貢献し、日米通算95勝を挙げたプロ野球界の先輩からは「これからが大事だぞ、とアドバイスをいただきました」という。

 練習では、井川のキャッチボールやブルペン投球を見学することも多い。「投球フォームが崩れないし、キャッチボールも球が伸びている」と、プロで培われた力に圧倒されることもあるようだ。そんな後輩に、井川も助言を惜しまない。特に指名を受けた直後からは、本音でアドバイス。「1年間は長いですからね。いろいろな状況はあるが、失敗する人はこうだよ、という話をしました。いい状態で投げさせてもらえれば結果も出ると思う。このリーグでは、敵なしの選手でしたから。そのために試合で力を発揮することが大事」と、重要なコツを伝えている。「自分の体と相談すること」は、新人には難しい課題だけに、山川には大きなヒントとなりそうだ。

 「ヤクルトの山田さんと対戦したいです。どれだけ通用するか、勝負したい」。夢はでっかく巨人のエース! となれば「打倒阪神」も大事なキーワードだ。元虎のエースから、巨人エース道を伝授された不思議な右腕が誕生する。

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2016年10月27日のニュース