巨人ドラ5高田 松坂になる!憧れ怪物を完コピ計画

[ 2016年10月27日 06:13 ]

巨人から指名あいさつを受けた創志学園・高田。岡山名物・きびだんごを手に笑顔
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 巨人からドラフト5位指名された創志学園・高田萌生投手(18)が、岡山市の同校で指名あいさつを受けた。緊張しきりだった高田の口は、松坂の話題で滑らかになった。

 「ずっと松坂さんに憧れ、土台にしてきました。速い球を投げたいので躍動感やリズムをまねしていきたい」。横浜高・松坂が甲子園春夏連覇を達成した98年生まれの18歳。小学生の時、松坂が投げるレッドソックス戦をテレビ観戦して衝撃を受けた。すぐに動画サイトで高校、西武時代までむさぼるように探し、形態模写を始めた。「存在感が凄くて、球場の雰囲気を変える絶対的な存在」と虜になった。今でも動画検索は日課だ。

 横浜入学を夢見て練習に参加したが、かなわず創志学園に進学。今春センバツで「松坂2世」として脚光を浴びた。ワインドアップからゆっくりと動作に入り、左足を着地させると鋭く腕を振る。投球後のしぐさまでまねする。夏は岡山大会で154キロを計測。甲子園に勝ち進むと、初戦敗退ながら152キロを出し、松坂の甲子園最速だった151キロを超えた。山下哲治スカウト部長は「体力と制球力がつけば、早く出てくる」と期待する。

 生活も松坂一色だった。小学校の時はレ軍の帽子。中学生になると部屋にポスターを飾った。本に書かれていた松坂の練習法を知ると、走り込みの量を増やした。長沢宏行監督の知人を通じてもらったソフトバンクの練習用Tシャツは宝物だ。インタビューも何度も見返した。西武の1年目にロッテ・黒木との対決で出た名言「リベンジ」を何度も思い出し、壁を乗り越えてきた。

 「会いたいです。投球のこととか聞きたいことがありすぎる」。まだ会ったことのない憧れの人との交流戦での投げ合いを夢見る。松坂は新人だった99年に16勝。01年まで3年連続最多勝に輝いた。次なる完全コピーの照準は「平成の怪物」級の活躍だ。(神田 佑)

 ◆高田 萌生(たかた・ほうせい)1998年(平10)7月4日、岡山県生まれの18歳。小3から西方ソフトボール少年団でソフトボールを始め、明徳義塾中では軟式野球部に所属。一貫して投手。創志学園では1年夏からベンチ入りし、2年秋から背番号1。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。投手ながら50メートル5秒9の快足。

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2016年10月27日のニュース