インディアンス完封先勝!クルーバー WS初3回8Kの快投

[ 2016年10月27日 05:30 ]

ワールドシリーズ第1戦  ( 2016年10月25日    クリーブランド )

インディアンスの先発・クルバー(AP)
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 第112回ワールドシリーズは25日(日本時間26日)に開幕し、インディアンスが6―0でカブスに先勝した。先発のコリー・クルバー投手(30)がシリーズ初となる3回終了時で8奪三振という快投を演じ、自慢の救援陣が完封リレーで逃げ切った。大ヒット映画「メジャーリーグ」の題材にもなったイ軍が、1948年を最後に68年間も遠ざかっているワールドチャンピオンの座へ好発進した。

 熱狂のスタンドに何度も「K」の文字が躍る。頂上決戦はクルバーの奪三振ショーで幕を開けた。初回先頭から2者連続で奪い、2回無死二塁からは4者連続。3回1死一塁からも2者連続三振に斬った。先頭からのアウト9個中8個が三振で、これはシリーズ初。以降は打たせて取る投球に徹し、6回0/3を4安打無失点で役割を果たした。

 「捕手のリード通りに投げた。打たれたのは、狙い通りに投げられなかった時だけだ」。スライダーが代名詞だが、裏をかくように左打者の内角をえぐる「フロントドア」のシンカーが面白いように決まった。10年7月に、パドレスからイ軍へトレードされ加入。当時自分を放出したパ軍のGMこそ、現在はカブスのジェド・ホイヤーGM。その後14年にはサイ・ヤング賞に輝いた実力を、目の前で見せつけた。

 エースの後は自慢の継投がさく裂した。7回無死一塁で、7月まで在籍したヤンキース時代にはないワイルドなヒゲを揺らした2番手ミラーが登場。映画「メジャーリーグ」でチャーリー・シーンが演じたリッキー・ボーンよろしくスタンドが沸き、2回を2安打無失点、3三振でつないだ。リーグ優勝決定シリーズMVPの左腕は、これで今ポストシーズンは7試合で13回2/3を無失点で、驚異の24奪三振。46球を投げたが「これはワールドシリーズなんだ。明日も準備する」と連投辞さず。9回は抑えのアレンが1安打許すも3三振で締めた。今季チームは3点リードを奪った試合は66勝1敗の高勝率。盤石の救援陣がなせる業だ。

 「初戦を獲れたのは大きい」とテリー・フランコナ監督。ワールドシリーズは、2度制したレッドソックス監督時代(04、07年)からこれで無傷の9連勝だ。過去6年は白星発進したチームが全て世界一になっている。68年ぶりの頂点へ最高の一歩を踏み出した。

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2016年10月27日のニュース